【亭主元気で留守がいい】全一(6/8)
&esp;&esp;あれほど疲れていたのだから、最近の数件は絶対に祓除任务ではなかったと确信できる。
&esp;&esp;それは祓う仕事からの疲れとはとても见えないが、祓ったれ本舗のせいだと思っていたのだ。だって、「たまにはさー、僕のかっこいい姿を撮られるのは嬉しいけど、毎日めっちゃ撮られたら、どう考えても、絶対クソ退屈だもん!!」とご本人がおっしゃっていたから。
&esp;&esp;あれほど静かだったので、心配なのは、ひょっとすると、あの人もちょっと不安を感じているのかもしれないということだ。
&esp;&esp;何しろ时间が経つにつれて、例の一〇五大灾难の引き金となった出来事が、また繰り返されようとしているのだから。
&esp;&esp;もちろん、あの人はそんなことを口に出すはずもない。
&esp;&esp;ちゃんと打ち明けてくれればいいのに。
&esp;&esp;きっと抱きしめてあげるから、絶対好きなだけ慰めてあげるから。
&esp;&esp;素直にしてくれればいいのに。
&esp;&esp;あの人の不幸をきっかけに、堂々と近づけることをこっそり喜んでしまうのは、あまりにも卑劣なことだと思うが。それでもいつも许してくれてありがとう、だいすきだ。
&esp;&esp;とにかく、耻ずかしがり屋は元々そういうものなのだ。
&esp;&esp;亲密に扱われていたからこそ、かえって耻ずかしくて直视さえできず、思い出したり、かき残したりすることがとてもできなかった。だから、本来ならこれ以上かき続けるつもりはなかったが。正直にいうと、今でもとても耻ずかしくて、なかなかかきづらい気がしている。
&esp;&esp;ところが、9月1日にとんでもない出来事が起き、完全に気が変わったのだ。
&esp;&esp;一昨昨日の夕方。半信半疑のまま、あの人に电话をかけてみた。
&esp;&esp;信じられないことに、コール音が鸣り始めてすぐ、すんなりと出てもらえたのだ。
&esp;&esp;予想通り、相変わらず「ん、ん」と、相手は适当に相槌を打ってくれた。多分、また话しにくい状况だったのだろうが。
&esp;&esp;しかし、あの人、电话口で、口ずさんでいたのだ。
&esp;&esp;なんとなく闻き覚えがある気がしてきた。头の中でメロディーを探してみると、すぐに思い出し、つい半フレーズほど口ずさんでしまったが。そのときこそ、やっと曲名に気づいた。
&esp;&esp;「それ、『テイク&esp;ミー&esp;バック』かしら。」と寻ねてみた。
&esp;&esp;相手は「うん」と返事してくれた。
&esp;&esp;「…じゃ、『テイク&esp;ミー&esp;バック』ってどういうつもり???」と繰り返して确认し、「迎えに行かせるってこと?」
&esp;&esp;すると、向こうからかすかな笑い声が闻こえ、少し间を置いて、「うん!」とはっきり返事してくれたのだ。
&esp;&esp;「ゆっくりでね」と言ってくれてから、あの人は电话を切った。
&esp;&esp;そこで车の键を手に取り、すぐ家を飞び出していった。到着した时、スリッパのままであることに気づいた。だが、これは仕方ないことだ。うちのパパがすでに助けを求めているのだから。夫が迎えに来てほしいと思っているのだから。
&esp;&esp;その时の気持ちは、まるで以前保育园から「スズメがママを探してて泣いているよ」と初めて电话を受けた时のようだった。不甲斐ないママは一刻も早くうちの子を抱きしめたくなり、不器用な妻は自分の夫をすぐに连れ帰りたいと愿い、一秒たりとも待てなかった。
&esp;&esp;目的地は远い、巨大な会场だった。
&esp;&esp;大きな正门は闭ざされていたが、横にある侧门は键がかかっていなかった。力を込めて押し开けると、中には案内板があり、小走りで向かうべき会场へと进んだ。
&esp;&esp;ロビーには様々な物音が闻こえていたが、気にしなかった。ただ、思い切り大きな音を立てて、両开きのドアを押し开けたのだ。
&esp;&esp;人々は、远くにも近くにも、客席のあちこちに散らばって座っていた。そして、ドアが开く音に、视线がこっらへ向けられた。
&esp;&esp;しかし、そんなことに気づく余裕はなかったのだ。
&esp;&esp;一目で见つけた。
&esp;&esp;たった一目で。
&esp;&esp;一目见ただけで见つけられたのだ。
&esp;&esp;あの人はステージに近いところに座り、周りは多分友人や同僚だった。他に谁がいたのかを确认できなかったのは、よそ见さえしたくなかったからだ。
&esp;&esp;すぐ目の前にいたのだから。
&esp;&esp;もちろんあの人もこっちに気づいた。口元はきつく引き缔まっていて、笑いをこらえるのに必死な様子だった。それでも、组んでいた足を下ろし、両膝を揃え、行仪よく见せようとしていた。
&esp;&esp;今思えば、もっと考えてから挨拶でもしておけばよかったと后悔している。でも、その时はもう何も构っていられなかった。夫は家に帰りたいと言っていたのだ。夫は目の前にいるのだ。连れて帰らなきゃ。谁にも止められないのだ。その时はそう考え、それしか考えていなかった。
&esp;&esp;だから、手を取って、そのまま引きずり出していった。
&esp;&esp;「おやっ」とあの人が声を上げた。にやにやしながら、惊いたふりをしてくれた。しぶしぶと演技をしながら、素直に手を引かれていった。
&esp;&esp;周りの騒ぎ声が闻こえていたのは覚えているが、闻く余裕も考える余裕もなかった。多分あのごが后ろで何か马鹿马鹿しいことをしていたのだろう。
&esp;&esp;やっと耻ずかしさを感じてきたのはその时だった。
&esp;&esp;だがあの人は急に手を强く握り、ちょっと待ってと合図した。
&esp;&esp;すると、相手は制服を脱き、それを羽织らせてくれた。そして身をかがめ、ジッパーの留め具をつまんで、襟元の一番上まで引き上げてくれた。それからまた手を差し込み、笑いをこらえながら、小さな声で「オッケ、行こう」と言った。
&esp;&esp;帰り道、あの人は助手席に座っていたのだ。首を倾け、シートベルトに頬を寄せ、休んでいるようだった。
&esp;&esp;寝てくれたらいいのにと思っていたが。
&esp;&esp;だが、あのバカはずっとスマホを取り出したり、左右を见回したりしていた。しまいには、アイマスクまで外してしまった。
&esp;&esp;目の下にはひどいクマができていて、颜色も悪く、ずいぶん长い间眠っていないようだった。
&esp;&esp;「ちょっと休んだら?」と闻いてみたが。
&esp;&esp;ただ首を横に振った。多分话す気力さえ残っていなかったのだろう。
&esp;&esp;ところが、カフェに立ち寄った时には、厄介なごはもう元気ピンピンに戻り、あれこれ喋り始めてしまったのだ。
&esp;&esp;「ありゃ、买ったの?买ってくれたよね、その美味しいやつを、丸ごと一つ…そうかそうか!!よかったーー」
&esp;&esp;「本当に迎えに来てくれたんだ、嬉しい。でもね、ちょっとね、これからももっと気をつけてくれない?だってパジャマで飞び出しちゃうなんて、ダメだもん、ダメに决まってるんじゃん。先に言っとくけど、二度とやっちゃったらもう许さないからね。」
&esp;&esp;本当にうるさくてうっとうしい。よかった。やっと安心できた。
&esp;&esp;ケーキを二つ注文したが、家まで持ち帰れたのは一つだけ。「その美味しいやつ」はもう车の中で食べられてしまったからだ。口元に持ってきて一口食べさせてくれたが、运転中でゾッとしてたまらなかった。
&esp;&esp;めちゃくちゃ笑われた。クスクスと笑われてしまった。
&esp;&esp;嫌で嫌でたまらなくてだいすきだ。
&esp;&esp;残りのもう一つも、その晩は结局食べられなかった。家に帰ってソファに倒れ込んだ途端、押さえつけられ、足を広げられ、犯されてしまったから。
&esp;&esp;心の准备も体の准备もいっさいなかったが。太ももをつかまれ、両足を広げられた瞬间、一気に濡れてきてしまった。一週间以上もしていなかったせいか、下は热く肿れ、キュンキュンとしていた。夫の硬い性器に突っ込まれた时すっごく気持ち良くなり、すぐにイってしまい、思わず声を上げてしまった。
&esp;&esp;上着もパジャマも脱がずに、服の中で胸を揉みしだき、乳首を摘んだり捻ったりしながら、「あぁあ、もうー!!」とあのごはやりながら白目をむき、くどくどと文句を言った。
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